前回は不動産投資について概要や仕組み等を簡単に書きましたが、今回は不動産投資で失敗しないためにどのような人が向いているか等について書いていきたいと思います。
ちなみに前回の記事はこちら
不動産投資とは?初心者にわかりやすくその仕組みを。
不動産投資に向いている人は?
どのような人が不動産投資に向いているかというとキーワードは一昔前に流行った言葉になるかもしれませんが鈍感力ではないでしょうか。
投資という言葉からは、周りより素早い判断を下して迅速に行動するタイプの人が向いているイメージがあるかも知れません。確かに、株式やFXなどのデイトレードの場合は値動きの激しいものに対してその都度その都度、瞬発力のある対応をしていく必要はあるでしょう。逆に人の後を追いかけていくようでは利益をあげることはできません。
しかし、不動産投資の場合はこの限りではないでしょう。その理由はそもそも短期的ではなくもっと長いスパンで見ていかないといけないものだからです。
例えば、値上がり(キャピタルゲイン)を狙う物件にしても株やFXのように急に上がったり下がったりするような短期的なボラティリティはほとんどありません。
また、投資物件でも毎月入ってくる収益は当然ながら決まっていて必ず上限(満室時の賃料総額)があります。
そういう意味で不動産投資は気長に少しずつ収益を積み上げていくものです。そして、長いスパンの中では空室率の上下などによって収益が変動するのは当たり前で、その都度必要な措置は講じていかなければいけないですが、あまりにも一喜一憂していては判断を誤ってしまう可能性が高くなります。そういう意味ではやはり鈍感力のある人が向いていると言えるのではないでしょうか。
逆に鈍感の反対、敏感な人の場合はどうでしょうか。値上がりを狙って不動産を購入したが、なかなか値段が動かなければ辛抱しきれずに売ってしまう、いわゆる「投げてしまう」かも知れません。
投資物件を手にした人でも、解約等によって空きが出たりした途端にこのまま新しい借り手が見つからないんじゃないかといった不安に駆られて、結果、無駄な設備投資をしたり、場合によってはこれもまた「投げてしまう」かも知れません。
そして投資物件を所有すると色々なことがあります。例えば、アパート等のレジデンス系では人が住んでそこで毎日暮らしているわけですから、確率は相当低いですが自分の物件で事故や事件があるかも知れません。
物件の管理を管理会社に任せているにしても、その都度、敏感に受け止めてすぎると精神的にもやられてしまいますので色々なことがあって当然と思って受け止めていかないといけない部分もあるでしょう。
まとめ
今回は不動産投資に向いている人について書きましたが、このように不動産投資には意外に鈍感力が必要で、あまりにも敏感に反応してしまうと失敗する可能性が高くなってしまいます。忍耐力と言っていいかも知れませんね。
いずれにしても不動産投資は基本的に短距離走ではなくマラソン的な投資となりますので、じっくりと構えて取り組むことが必要でしょう。