不動産投資についてのネガティブな情報をたくさん書いてきましたが、そうは言っても不動産投資も悪いことばかりではありません。身の丈にあったことをやり、着地点を身近なところに持ってくれば今より幸せになることも当然ながらあります。今回はそんな例を見てみましょう。
DIY好きサラリーマンの不動産投資の例
まずは、不動産好きでDIY好きなサラリーマンが趣味と実益を兼ねた不動産投資をした例です。
ごく普通のメーカー勤務のサラリーマンのA氏38歳は、昔から不動産、特に建築が大好き。今も休みの日には中古で買った持家のあちこちをプチリフォームしたりといったDIYを楽しんでいます。
そんな彼が、営業先で見つけた広告が彼を不動産投資へと導いてくれました。地方都市の駅近くで昔は栄えたであろうシャッター通りから1本脇道へ入ったところに、古い一軒家の売り物を見つけたのでした。
なぜだかわかりませんが、そこに書いてある電話番号へ電話して物件の内容を聞きました。築35年の3DKで駐車スペース1台分付きの2階建住宅で駅から近いのですが、内部に相当手を入れなければいけない状態だったので格安の380万とのことでした。
何度か現場を見た結果、自分でもリフォームができる範囲だと判断しました。そうなると何だか夢が膨らむようで値段交渉にも成功したので、車を買うために貯めていた貯金を切り崩し、あと退職金の前借りや金融機関からの融資でその物件を月々28,000円のローンを組んで購入しました。
ローンの他、固定資産税や保険等の経費を差し引いて月々の必要経費は、36,000円ほどです。2ヶ月ほどかけて、自分でプチリフォームをした彼は、さっそく駅の近くの賃貸物件を得意としている不動産屋さんに仲介を依頼しました。
駅から近いということもあって、じきに借りてくれる方が見つかりました。家賃58,000円で借り手が見つかりました。なんでも、お子さんが一人の若いご夫婦で、共働きで電車通勤のため駅の近くで車庫つきの物件を探しておられたようです。
最初にかかった初期投資がリフォーム等を自分でやった結果450万円ほどで済んだため、いわゆる表面利回りは15%にもなりました。
収入から必要経費を差し引いた場合(実質利回り)でも6%近くの利回りを達成することができ、普段の生活にもちょっとした余裕が生まれました。そしてリフォームが済んだことで、もし今度売却しなければいけないとなっても、そこそこ損をしない値段で売れそうです。
まとめ
今回はDIY好きのサラリーマンの堅実な不動産投資について書きましたが、今回の例はそんなに大儲けできるウハウハな話ではないものの確実に小さな幸せを手にすることができる好例ではないでしょうか。