現在では高齢化社会が日本にとって大きな問題の一つとなっており、高齢者の一人暮らしが多くなっている時代です。それに伴い人知れず亡くなる方(孤独死など)も年々増加傾向にあります。
しかし、その方が生きてきた痕跡は間違いなく残っています。具体的には生活の跡、つまり荷物等です。
それらの遺品は当然亡くなった方は処分したくてもできませんので、故人に代わって誰かが整理することになります。それを代行してくれるのが遺品整理業者です。そこで今回は遺品整理業者について書いていきたいと思います。
遺品整理業者とは?
昔でしたら残された家族や親類縁者で荷物の後片付けをしたりしていたと思いますが、遠く離れて住んでいることも多くなり、荷物を運び出し処分しようとすると想像するだけでもかなり大変です。
それでも持家でしたらまだ時間的な余裕もあるかも知れませんが、賃貸住宅等でしたら契約などの関係上などもあってできるだけ早く明け渡さなくてはいけないことも珍しくはないでしょう。そんな時にもお願いできるのが遺品整理業者です。
一般的な荷物の片づけ処分から、一般ではなかなか処分に困る電化製品や仏壇等も処分を行ってくれます。荷物の片づけとそれが終わった後の部屋の簡単な清掃等も併せてお願いできたりします。
遺品整理の料金相場はどのくらい?
では、遺品整理業者にお願いした場合の料金相場はどのぐらいでしょうか。
基本的には現場を見てもらって荷物の種類や量に応じて見積もりを取ることになります。
部屋の大きさがひとつの目安になると思いますから一例をあげて見ると、ワンルームや1K程度の部屋で5万円から10万円、1LDKや2DK程度で10万円から15万円、4LDK以上になると25万円以上という感じです。
あくまでも目安ですが大体の相場感として覚えておきたいところですね。
遺品整理業者の選び方で注意する点は?
一昔前に比べると遺品整理業者の数も多くなりましたが、逆にいろいろな業者が乱立することになったことでその中には高額な請求を行ったり、不法投棄や貴重品、思い出の品の扱い等も問題となることがあります。
遺品整理業者は比較的広いエリアで活動をされていたりしますのでネット等で調べてよく話を聞いてどういう感じで作業を進められるのか、場合によってはいくつかの業者さんから見積もりを取ったりするほうが良いかも知れません。
また、遺品整理士という認定資格もありますので有資格者の有無もひとつの参考になるかも知れませんね。
遺品整理は引っ越しとは違い、そこには故人の最後のメッセージが残されていたり、思い出が詰まっていたりもします。時間や費用の制約はあるかもしれませんができるだけ丁寧に心置きなく済ませたいものですね。