人生ゲームは日本では最もポピュラーなボードゲームと言っても良いのかもしれません。どこの家にもあって、友達同士は勿論、家族や親せきが集まった時にもみんなで囲んでいたような記憶があります。そんな人生ゲームも時代の移り変わりとともに変化していっています。昭和生まれの人生ゲームですが、元号が平成から令和に変わった今、人生ゲームも変わってきています。そこで今回は先日発売された令和版の人生ゲームについて書いて行きたいと思います。
人生ゲームとは?
人生ゲームは元々アメリカで考案されたボードゲームです。日本では、1968年に現在のタカラトミーから発売されたもので、通常版で初代人生ゲームから数えて人生ゲーム+(プラス)令和版は64代目になります。通常版の他にも地域限定版やコラボバージョン等をはじめとする色々なバージョンがあり、累計1000万個を超えて販売されたようです。基本的には双六と同じようなもので、ルーレットを回して駒を進めていき、人生の勝者を目指してゲームをしていくことになります。
そして、人生ゲームはその時代を反映した内容となっています。例えば、シリーズ化されるほど人気となった「平成版」では、“地球にやさしい世紀末のゲーム”“外圧に負けない、身勝手ゲーム”“不景気をぶっとばせ!”といったキャッチコピーがついた内容となってます。
人生ゲーム令和版の内容は?
では、世相を写す鏡と言っても過言ではない人生ゲームシリーズですが、令和版はどうなったのでしょうか。“目指せ Top Ofインフルエンサー 人生の価値はお金だけではない お札のない人生ゲーム”となっています。
今までの人生ゲームは、貨幣価値に置き換えられるもので勝ち負けを競うのが基本となってきました。しかし、今回の令和版では、SNSのフォローワー数を競うものになります。集めるのはお札ではなく、ボード中央に置かれたフォロワーとなってきます。マス目に書かれた内容も、SNSに関するものでインフルエンサーになるためのアイテムを集めることになります。
また、スタートもゴールもなく、それぞれ違うマスからゲームは始まり、ある条件が達成されるとゲームが終了します。集めたフォロワーは先頭車に繋げることができ、最大1億2600万人、つまり日本の人口まで集められるようになっています。さらに、より手軽に楽しめるように30分ぐらいでゲームが終了するようになっているのも特徴の1つです。
今回は人生ゲーム+(プラス)令和版について書きましたが、確かに価値観が多様化した現在ですから、こんな人生ゲームもアリだと思います。お札を数えたり、片づけたりする手間も必要なくなったのも時代と言えば時代ですし、実際にどのようなものかやってみたくなりますね。