健康志向の高まりの中、ダイエットも兼ねて糖質制限に取り組まれていたり、気になっておられる方は多いと思います。糖質制限に関しては、色々なアプローチの仕方があると思いますが、できれば苦痛でなく、むしろ楽しみながら取り組んでいければ、それに越したことはないですよね。昔から「継続は力なり」ともいいますが、継続するためにはやっぱり苦しくない方がいいですよね。
今、糖質制限食として注目されているロカボは、そんな方々にとって強い味方となるものです。そこで今回はロカボについて書いて行きたいと思います。
ロカボとは?ダイエットも
「ロカボ」、「ロカボマーク」は、一般社団法人 食・楽・健康協会の登録商標なのですが、「おいしく楽しく適正糖質」ということがテーマとなっています。「ローカーボ」というと極端な糖質制限を指す場合もありますが、ロカボの場合はそうではありません。糖質は炭水化物に含まれているのですが、極端に糖質をカットするのではなく、おいしく楽しく適正に糖質を摂って行こうという取り組みです。
また、ロカボダイエットという言葉も聞かれるようになりましたが、これはもちろんある程度の炭水化物(糖質)を制限することによってダイエット効果を図るものとなります。
ロカボの食事内容や効果は?
ロカボでは1食で摂取する糖質の量について、20~40gが適切だとしています。ちなみに、標準的な日本人の食生活では、1日に300gぐらいの糖質を摂取しているというデータがあり、また、おにぎり2個と野菜ジュースで100gぐらいになると言われています。
具体的には、ごはんは半膳にする、甘みは低糖質の甘味料を利用するといったことを推奨していて、お肉やお魚は制限していません。つまり、食事の量ではなく質、糖質に注目しているのです。その上で、1日の糖質の摂取量を間食も含めて、70~130g以内に収めるというのを基準としています。
そして、その効果としては糖質を制限することで、心臓病や脳卒中を引き起こす原因の1つと言われる「食後高血糖」を防ぐことができると言われています。その他にもロカボで期待される効果としては、体重・血糖値・高脂血症・血圧の改善といったものがあげられています。また、適正糖質な商品に対してロカボマークの表示を推進する取り組みが行われていて、適正な糖質摂取に心強い味方となるものです。
今までは、糖質制限というと、どうしても偏った、極端なものがイメージされがちでした。しかし、一方では、そのデメリットについても言及されるようになってきています。糖質制限の必要性については多くの方が感じておられると思いますが、これからは、ロカボの取り組みのような「適正」な範囲での制限ということが大事になっていくようです。