京都に人知れず、人が集まる場所があるのをご存知でしょうか、勿論、地元の方は古くからご存知ですが。その名も鴨川デルタというのですが、近くの方の憩いの場になっているばかりか、最近はちょっとした名所になってきています。そこで今回は鴨川デルタについて書いていきたいと思います。
鴨川デルタとは?(場所や行き方)
鴨川デルタとは、高野川と賀茂川の合流点の三角州のことです。ここで、2つの川が合流して、よく知られる鴨川として流れていくわけです。元々鴨川デルタは市民が、散歩をしたりお弁当を広げたりする憩いの場でした。川には飛び石があって、渡ることができるようにもなっています。ちょっと変わった形、亀や千鳥の形の飛び石なんかもあるようです。豊かな自然が残る風光明媚な場所であるとともに、セキレイなどの野鳥にも会うことができます。また、下鴨神社から続く、パワースポットでもあります。
鴨川デルタへのアクセスは京阪電鉄鴨東線や叡山電鉄叡山本線の出町柳駅から徒歩1分という便利な場所にあり、付近には有名な和菓子屋さんがあったりもします。
鴨川デルタで遭遇できるものやロケ地など
鴨川デルタには色々な人が集まりますが、タイミングが合えば珍しいものにも遭遇できるようです。その1つが巨大なショートケーキです。毎月22日に現れるものでクリエイター集団によるもので、1つの象徴にもなっています。また、最近は河原にある石を積んでオブジェのようなものを作っているアーティストさんもいて、注目を集めるようになっているようです。
また、鴨川デルタは京都を代表するような風景でもあることから、映画のロケやアニメのシーンに登場します。映画では、「パッチギ!」や「鴨川ホルモー」、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」といった作品に登場します。また、様々なアニメにも登場するのですが、「けいおん!」のオープニングシーンで登場し、主人公達が飛び石を渡ることから、多くのファンが聖地巡礼ということで、鴨川デルタを訪れるようです。また、「四畳半神話大系」というアニメでも大事なシーンの舞台となっています。さらに、映画やアニメではありませんが、同じ場所に3日間密着するNHKの番組「ドキュメント72時間」でも取り上げられました。
今回は京都市内の隠れ人気スポットでもある鴨川デルタについて書きましたが、京都の街の中に、こんなゆっくりと時が流れる場所があるなんて少し驚きでもあります。四季折々の風景の他に、そこで楽しんでいる人達を見るだけでも、なんだか暖かい気持ちになれそうです。