人生100年時代という言葉を最近よく耳にされると思います。昔は、人生50年という言葉がありましたから、それに比べると隔世の感がありますね。
2017年の日本の平均寿命を見ても、女性が87.26歳、男性が81.09歳と過去最高を記録しています。これは、女性は香港の87.66歳に次いで世界2位、男性は香港の81.7歳、スイスの81.5歳に続いての3位となっていますから、世界的に見ても立派な長寿国だと言えるでしょう。
そこで今回は人生100年時代について書いて行きたいと思います。
人生100年時代とは?
「人生100年時代」というのは、元々は、英国ロンドンのビジネスクール教授のリンダ・グラットン氏が著書の「LIFE SHIFT(ライフシフト)」の中で提唱した概念ですが、確かに私たちにとって身近な問題となりました。そして、人生80年の時代とは生活設計自体が大きく違ってきます。100年に向けての準備が必要となってきます。
人生100年時代の働き方など
そして働き方という点で考えるといわゆる「健康寿命」を伸ばしていくことが重要になってきます。いくら寿命が延びても、心身ともに健康な方が良いのは当たり前です。
そのために早いうちから身体能力の低下を少しでも緩やかにするための取り組みや健康な状態を維持するための取り組みをしなければいけません。病気になれば出費もかさみますし、自分の身体は自分で守るという覚悟を持って適度な運動や生活習慣の見直しをしていきましょう。それによりなるべく健康に長く働くことにより経済的な面では心配を減らすことが可能になるでしょう。
また、老後の生活と言うと年金等の公的な社会保障がメインとなるかも知れませんが、介護や医療を含めて制度自体の問題点が言われています。簡単に言うと財源の不足です。そのための制度改革が度々行われていることも事実です。
その点を考えてもやはり、前述のように自分の老後に向けて各々が備えをしておく必要があります。社会保障が全くなくなることは考えづらいですが、それでも全て他力本願では安心できません。
さらに、超高齢化社会では、コミュニティーのあり方も大事になってきます。人間関係が希薄になってしまっては、毎日の生活も単調に、そして行動範囲も狭くなっていく可能性があります。そしてそれは心身ともに良くありません。また、いざという時に助け合ったりできる人間関係を構築しておく必要もあります。
一方、誰かを助けることのできる、必要とされる存在であることは、自分の存在価値を認識することにもなり生きがいにも繋がっていきます。しかし、これらは自分が高齢者になってすぐにできるものではありませんので早くから準備をしておかなければいけないと言えます。
まとめ
今回は人生100年時代について書きましたが、ただ、100年生きられるようになったというだけではなく、逆に100年生きるためにしておかなければいけない時代にもなったということもできます。
備えあれば憂いなしという言葉がありますが、これからの人生100年時代へ向けてさまざまな“備え”が必要であることは間違いなさそうです。