時代は平成から令和に移りましたが、時代の大きな節目と言うとやはり江戸時代の終焉ではないでしょうか。その時代の変わり目に日本に現れたのがいわゆる黒船です。ペリーに率いられてアメリカからやってきたものですが、大騒ぎになりました。今、スポーツ用品店でその黒船に例えられているものがあります。それがデカトロンです。そこで今回はデカトロンについて書いて行きたいと思います。
デカトロンとは?
デカトロン(Decathlon)はフランス発のスポーツ用品店です。1976年に設立され、今では全世界で51ヵ国に1,500以上の店舗を展開しています。スポーツ用品のチェーンストアとしては世界最大の規模を誇っています。ヨーロッパだけでなく、アジア各地にも店舗網を展開するようになっています。ただし、アメリカからは撤退傾向となっているようです。ちなみにデカトロンとは、フランス語で十種競技という意味です。
そしてデカトロンの特徴としてはデカトロンでは独自のブランドが展開されています。いわゆる既存の有名ブランドの商品を販売するのではなく、独自のコンセプトで開発・製造されたオリジナルブランド商品によって構成されています。つまりSPAと呼ばれる製造小売り業になります。シンプルでいて高機能なものを低価格で提供するというのがコンセプトとなっていて、あらゆるスポーツからキャンプや登山などのアウトドア、ジム用品やレジャー用品まであらゆる分野のものが、ワンストップで揃えられるようになっています。特にケシュアというブランドのポップアップテントなどはキャンパーの間では有名です。
デカトロンが日本上陸。店舗は?
次にデカトロンの日本での展開についてですが、日本での第1号店が2019年の3月にオープンしました。場所は兵庫県西宮市の阪急西宮ガーデン内です。店舗面積は約1,800平米と広大なものになっていて、その店内のいたるところに体験スペースが設けられています。デカトロンの店舗の世界標準は、4,000から5,000平米となっていますから、まだまだ大きな店舗展開も考えられるのでしょうか。現時点ではこの西宮の1店舗のみですが、今後は年間2~3店舗、5年で15~20店舗の出店が計画されているようです。また、日本公式オンラインストアもあり、全品送料無料で、返品についてもデカトロンが負担してくれるようです。
まとめ
今回は海外からのいわゆる黒船とも呼ばれるデカトロンについて書きましたが、海外から日本に進出してくる大型小売店には、食料品のコストコや家具のイケアなどが今のところの成功例かも知れません。そういった意味でもこのデカトロンの今後にも注目したいですし、どこまで勢力を拡大できるのか興味深いところです。