LCC(Low‐cost carrier 格安航空会社)というのは今では空の旅の選択肢から外すことのできない存在となってきました。最初はフルサービスの航空会社に比べると、「大丈夫なの?」という印象だったかもしれませんが、今ではその安さもあってすっかり市民権を得た感があります。そしてそんなLCCに新たなものが加わることになりました。それがZIPAIR Tokyoです。そこで今回はZIPAIR Tokyoについて書いていきたいと思います。
LCCとは?
LCC(ロー・コスト・キャリア)は今までに比べて格安の運賃を実現したのですが、その背景にはどのようなものがあるのでしょうか。主に次のような部分を見直すことによりコスト削減を実現しています。「人件費」「機内サービス」「チケット販売」「路線」「運航コスト」と言ったものです。この内、利用者の快適さに直接影響してくるものとして、機内サービスの見直しでは機内食等の有料化が行われたり、また座席数を増やすことで利用者1人あたりの運航コストの低減を実現しています。
ZIPAIR Tokyoとは?
株式会社ZIP AIR Tokyo(前身:株式会社ティー・ビー・エル)は、2018年7月にLCCの新会社を目指して設立されました。日本航空(JAL)の100%出資となっています。東南アジアやヨーロッパ、アメリカ本土を含む中長距離路線を対象としていて、フルサービスかLCCかの2択ではなく、時代に応じたサービスクオリティーと究極のコストバリューの両立というのを目標としています。東京オリンピックが開催される2020年の夏を目指して、快適さを全て犠牲にするのではない新しいLCCが生まれる予定です。
ZIPAIR Tokyoの今後の予定は?
ZIPAIR Tokyoは2019年の3月8日に国土交通省に認可申請を行っています。今のところの就航路線は、東京(成田)-バンコク(スワンナプーム)及び東京(成田)-ソウル(仁川)の2路線となっています。ボーイング787‐8型2機を使用予定で、2020年の夏からの運航を予定しています。座席数はフルサービスの200席前後から40~50%多い280~300席程度となる予定です。気になる太平洋を渡る路線等については2021年夏以降の開設を目指しているようです。
今回はZIPAIR Tokyoについて書きましたが、JALと言うのはやはり日本の航空会社の中では特別な存在で、その制服が憧れのものだった時代がありました。そんなJALのLCCとなるZIPAIR Tokyoですから、今までのLCCとは違うものも期待してしまいます。確かに短い時間だから我慢できる部分もあるかもしれませんが、せっかくの空の旅を楽しいものにしたい気もしますよね。そう言った意味でもZIPAIR Tokyoが空を羽ばたく日が楽しみですね。