ネットの普及もあって色々なマッチングサイトがあり、働き方も急速に多様化しています。好きな時間に好きなだけ働くということが可能となっていて、サービスを利用する側も都合よくサービスを得ることができるようになりました。なかには、話し相手になってくれたり、食事や買い物につきあってくれるようなサービスもありますよね。
今回紹介する「レンタルなんもしない人」というサービスは、サービスといっても特別なことをするのではなく、ただ1人の人間の存在があればいいという場合に利用して欲しいというかなりユニークなサービスになっています。
レンタルなんもしない人の料金は?どんなサービス?
「レンタルなんもしない人」は森本祥司さんという方の2018年6月の1つのツイートから始まりました。内容を引用すると「レンタルなんもしない人というサービスを始めます。1人で入りにくい店、ゲームの人数合わせ、花見の場所とりなど、ただ1人分の人間の存在だけが必要なシーンでご利用ください。国分寺駅からの交通費と飲食代だけ(かかれば)もらいます。ごく簡単なうけこたえ以外、なんもできかねます。」というものです。依頼はツイッターのダイレクトメール経由で行うようですがかつては無報酬ということでした。一見すると需要があるのかと思えるようなサービスですが、ひっきりなしに需要があり、その活動は書籍化もされました。
このように当初は交通費等の必要な経費以外は無料だった「レンタルなんもしない人」ですが、現在では有料化されています。どうも「ヒモ」扱いする世間のバッシングが原因のようです。そのことを告示する9月16日のツイートの内容は次の通りです。「生活費や養育費をもっと家庭に入れろという声が多いので(もちろん今もある分は入れてますが)、利用料とることにします。すでに引き受けた依頼については大丈夫です。これから成立した依頼については1件につき1万円でお受けします。」とのことです。ただ、有料化しても依頼がなくなることはなく、むしろすぐに終わるような依頼がなくなり、「ちょうどいい感じ」になっているようです。
レンタルなんもしない人を始めた森本祥司さんとはどんな人?
レンタルなんもしない人を始めたのは森本祥司さんという1人の男性です。1983年10月22日生まれで、大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻修了後に教育教材系の出版社に就職されたそうですが会社勤めが向いていないと感じ、その後フリーのライターなどをされていたようです。奥さんやお子さんもいらっしゃるようですが、生活は貯金を切り崩して賄っているそうですが、困ってはいないようです。貯金が底をつきそうになったこともあったようですが、本の印税などで間に合ったようです。
今回はレンタルなんもしない人について書きましたが、色々なサービスが溢れている現在でもやはり、その隙間には多くのものが存在するようですね。そして、これからは森本さんのように既存の価値観や考え方にとらわれず、自分をブランド化できる人が増えてくるのかもしれませんね。森本さんはツイッターのフォロワー数も2019年11月時点で24万人を超えていますので今後もますます活躍されるのではないでしょうか。
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